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  • 2019.04.13
  • つぶやき
  • アナログの良さ伝える 山形県・あつみ温泉

2019年2月8日版掲載

写真は、時代とともに進歩し変わっていく。半世紀前は、家電から自動車、カメラまですべては機械式だったが、今は身の回りの物のほとんどはデジタルに移っている。写真を撮る作業も、カメラだけでなく、携帯電話やスマートフォンで多くの人が当たり前のように撮影している。

少し前までは、一家で写真を撮るのは、お父さんが中心で、家族は写される側にいた。今はみんな写す方に立っている。特にパソコンや携帯、スマホはデジタルの代表で、カメラの社会でも高価なカメラを持った”カメラ女子”と言われる人たちが時代をリードしているようにも見える。

写真雑誌においても、昔は男性カメラマンが多かったのに、今は女性カメラマンの活躍が目立つ。写真は社会や世代を反映するものであるから、我々年配者から見れば、時代が変わりすぎて物足りないような気もする。

時は流れ、昭和から平成に、そしてまた今年5月からは新しい時代を迎える。その代り、新しい発見もたくさんある。スポーツや鉄道など多くの分野で見たこともない写真が、見る者を楽しませてくれる。デジタルだからこその写真に出合うとワクワクする。

日々新しいものに出合う代わりに古き良きものを置き去りにしていく。私たち年配者はアナログ時代の良さも伝え残していくことも努めだと思う。

写真は山形県庄内地方に伝わる「ハンコタンナ」と呼ばれる女性の覆面。農作業の日よけや虫よけなどに使用する。特に庄内地方は日本海からの風が強い。寒い季節風からも身を守る女性の強い味方だ。