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  • 2019.04.14
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  • 桜は日本人の ”心” 石川県・能登鹿島駅
2019年4月5日版掲載 IMG_3539 春は何かと忙しい。日本社会には卒業、入学、就職に退職、転勤など人生の節目になる出来事が多い季節だ。そのようなせわしない日々を見守ってくれるのが桜の花ではなかろうか。 桜の開花は日本人にとっては一大関心事であり、3月に入れば、天気予報は桜の情報でもちきりとなり、雑誌は桜の特集が満載で、どこもかしこも桜の花が満開となる。 庶民の花見文化は、江戸時代に幕府が桜の木を植えて名所を造ったのが始まりのようだ。今では花見は一般化し、北上する桜前線とともに日本列島を旅する人、名木を求め重い撮影機材を車に積んで撮影に飛び回る人などいろいろだ。桜は日本人に夢とエネルギーを与え、自然と向き合う繊細な精神性をも植え付けてくれる。文学や絵画、音楽など多くの芸術に影響を与えており、このような植物は桜以外には思い当たらない。 今やシーズンともなれば、外国人も大勢押しかけるようになり、既に桜は日本人だけのものではなく、国際交流にも一役かっている。そんな桜だが、戦争中は花見の余裕もなく暗い時代も経験している。そんな時代、桜は我々人間の愚かさをじっと見続けていたのだろう。声なき声で。 満開の桜の下、多くの花見客とともに写真を撮影する人も集まる。群衆の中では、特にマナーが必要だ。みんなが楽しめるためにも、気遣いの心が求められている。 写真は石川県ののと鉄道の能登鹿島駅。愛称は「のとさくら駅」。ホームは桜で満開だ。