2人乗りの楽しみ 富山・相倉

2018年5月11日版掲載

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私の仕事の民宿は父親が始めた。今年で50年が過ぎ、その間父親が亡くなり、母親が亡くなり、私たち夫婦が引き継いで今年で23年になる。ここ相倉合掌集落がユネスコの世界文化遺産に登録されてからは世界中からお客を受け入れている。

旅好きの私は、お客から旅の話を聴くのも楽しみの一つだ。民宿はホテルや旅館などとは違い、玄関で迎えて翌日の見送りまですべてにかかわるから客との距離は近い。

最近、夫婦のお客の予約を受けた。交通は自転車で、と聞いて頭から若い人だろうと思っていると、当日玄関で迎えたのは、初めて見る2人乗り自転車でびっくり。さらに夫婦とも50歳は過ぎているようだった。夕食時、囲炉裏を囲んで話を聞きながらこんな旅もあるのだと、話が弾んだ。

米国、英国で8年間の滞在生活がある国際人で、宿泊前日(4月29日)、富山県氷見市を出発点・ゴールとして開かれた「富山湾岸サイクリング2018」に出場しての帰りにお泊りいただいた。当日1000人近い参加者の中で2人乗りの自転車(タンデム自転車)での参加は、障害者用を別にして当のご夫婦だけだったそうだ。

2人乗り自転車の公道での走行は、日本では十数府県しか許可されておらず、16年に解禁された同県は、全国でも公道を走れる数少ない自治体の一つらしい。夫婦の話では、世界中で2人乗り自転車の走行規制があるのは、日本だけらしく、不思議に思った。英国では、休日に2人で田舎の風景をあちらこちらで楽しんだという。

ご主人の父親の実家は、青森県の日本海沿いの町で、同県ではまだ解禁されていないらしく、古里の日本海の風景をいつか走れるのを楽しみに待っているとのことだった。

写真は2人乗り自転車とお客さん。

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