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  • 2021.02.15
  • つぶやき
  • 雪のぬくもり 富山県・相倉合掌造り集落
2021年2月6日版掲載 R0003793 2019年の暮れに東北を旅して以来、1年2カ月間、県外には一歩も出ていない。これはコロナ禍のせいだ。 そして今度は、20年12月からの1カ月間に3回の寒波襲来。特に1月上旬は、北陸地方を中心に豪雪に振り回された。高速道でも車の事故や立ち往生などで大きな被害が出た。ここ数年のゲリラ豪雨に近い気象現象に似ていると思う。 私の住む五箇山地方は、もともと豪雪地帯だから、2~3メートルの積雪に驚くことはないが、そうではない土地に住む人々は、近年の雪の少なさに慣れてしまっているのか、今冬の降り続く雪に社会がバタバタしていたような気がする。 富山市でも昭和56(1981)年の「五六豪雪」時に比べて車も増え、生活環境が変わってしまい、除雪もままならず対応が追いつかないようだ。 いつの時代であっても、若いエネルギーに満ちた家庭と違って、私たちのような高齢者世帯は、人の助けが必要だ。風もなく静かな朝を迎えて玄関の戸を開けると、60~70センチの雪が一晩で積もっている。そんな朝、近所のお父さんが小型除雪機で公道まで不自由なく歩けるように除雪してくれる。 家の裏にある土蔵に屋根を見れば、2メートルほども積もっている。お願いすれば村の若者たちが、忙しい中でも気持ちよく手伝ってくれる。 自宅の裏は、落ちた屋根雪が積み重なり家中真っ暗だ。いつもお願いしている建設会社に電話すれば、社長が大型ショベルカーを持ち込んで除雪をしてくれる。都会では考えられないことだろう。いつも人に助けられて生きているのだとつくづく思う。 写真は、一時の晴れ間を見つけて、雪山で村の子供たちが遊んでいる。子供の歓声が除雪で疲れた気持ちを癒してくれる。子供は宝だ。